これまで京都府では、コロナ禍により厳しい状況にある織物事業者を支援するため、シルクテキスタイル・グローバル推進コンソーシアムの事業として西陣・京友禅・丹後の産地連携を進めていただいたり、伝統産業新規展開促進事業費などにより、生産基盤に対して心強い支援をしていただいたりしております。 御承知のとおり、織物業でもコロナ禍によって課題が浮き彫りとなり、大きな変革を求められていると感じております。
これは京都だけで考えて解決しようとしても難しいだろうし、もっと全国規模でそういったものを必要とされている事業者の方々が集まって一緒に問題点の把握でありますとか課題を見つけ出して、それをどうやって解決していったらいいのかというような話し合いをすることが日本全体の織物事業者の発展にとって有用なのではないかということで始められた協議会でございます。
◆岩井均 委員 県内の織物事業者の多くは、輸入生糸を使っていると聞いている。このうち、一部分だけでも碓氷製糸生糸を使ってもらうことができれば、碓氷製糸の業績も回復できると考える。そこで、県内の織物事業者等に対して、県内産生糸の利用を促進するための奨励措置を検討すべきと考えるがどうか。
京丹後市と与謝野町で行った調査では、平成20年に約2,000社あった織物事業者が平成28年には1,230社と、ここ８年間で40％近くが廃業や休業状態となっており、しかも約９割の事業者が後継者がいないと答えており、将来に大きな不安が残されております。
また、従業員を雇用した伝統産業の事業者に対し、新文化産業発展強化支援事業費補助金という助成制度を新設いたしまして、既に織物事業者で12名の新規雇用を支援いたしますとともに、織物・機械金属振興センターにおきまして長期研修をするなど、人材育成にも取り組んでいるところであります。
関係者の御尽力により徐々に認知が広がり、センターを利用するアパレルメーカーやデザイナーと地元織物事業者とのビジネスマッチングが図られるなど、繊維産業の振興に一定の成果を上げております。 他方、開館から十四年が経過し、テキスタイルを取り巻く環境も時代とともに大きく変化しております。